ゼンハイザーのHD 599 SEを実機購入したので率直な感想をレビューします。
定価だと25,000円ほどですが、セール時には15,000円台になる人気ヘッドホンです。
開放型のため、音漏れするので室内専用ですし、有線のみという、最近のワイヤレス界隈とは一線を画すヘッドホンではありますが、音質はさすがゼンハイザーという調整がされています。
ちょっと古いテレビだとBluetooth接続ができず泣く泣く有線タイプのヘッドホンを使わないといけない場面もありますが、HD 599 SEなら、そんなテレビにも対応可能です。
とはいえ、今回はHD 599 SEで音楽を聴いた感想をレビューします。
【実機】Sennheiser(ゼンハイザー)HD 599 SEヘッドホンを開封
まずは、Sennheiser(ゼンハイザー)HD 599 SEヘッドホンを開封していきましょう。
こちらがSennheiser(ゼンハイザー)HD 599 SEヘッドホンのパッケージです。
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梱包用ダンボールと見間違えそうですが、れっきとしたパッケージです。
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エコに配慮されていると捉えると良いですね。
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こちらがSennheiser(ゼンハイザー)HD 599 SEヘッドホン本体ですが、個包装されていました。
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変換プラグも付属しています。
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Sennheiser(ゼンハイザー)HD 599 SEヘッドホン本体がこちらです。
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イヤーパッドがクッションタイプになっているのが特徴的ですね。
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Sennheiser(ゼンハイザー)HD 599 SEヘッドホンの装着感は悪くありませんでした。
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側面がこちらです。
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Sennheiser HD 599 SEヘッドホンの音質は悪い??
HD 599 SEは、なぜかAmazonのセールで頻繁に登場するので、音質が悪いと勘違いされている方もいるようです。
大本のHD 599は実売価格で27,000円ほどしますが、HD 599 SEは15,000円以下で買える時があります。
そのため、怪しいと思われている方もいるのでしょう。
音質は普通に良く、後述の通り、高級ヘッドホンと遜色のない音質を持っているので、有線タイプでオープン型が欲しいという方はセール時を狙うことをお勧めします。
Sennheiser HD 599 SEヘッドホンをレビュー♪
それでは、HD 599 SEの音質等をレビューしていきます。
Sennheiser HD 599 SEヘッドホンの音質、音色
HD 599 SEの音質はパワフルでダイナミックな音色をしているのですが、ガチャガチャしておらず、とても丁寧に一音一音を奏でてくれています。
元気印というと、一音一音がパワフルすぎてチューニングが難しい印象なんですが、HD 599 SEはこれを見事にミキシングしてくれています。
特に際立っているのが解像度と分離感の高さです。
高級ワイヤレスヘッドホンのハイレゾクラスでも聴き取れなかったような細かい音、また音と音の違いをしっかり聴き分けられるくらい分離感が高く、音楽ってこんなに楽しい趣味だったんだと再認識させられました。
有線派の方が未だに多くいるのも頷けます。
代わりに、有線ゆえのデメリットとしては身動きが取りづらいというのがありますが、そんなデメリットなんてどこかへ消えてしまうくらい音質が良いです。
変な話、解像度が高いゆえに、こんなに多くの音と音が組み合わさって音楽ができているんだということを実感させられます。
直前までエントリーモデルのワイヤレスイヤホンのレビュー記事を書いていたので、解像度の違いが雲泥の差過ぎてびっくりを通り越して驚嘆してしまいました。
これでアンダー15,000円というのは価格崩壊も可愛い表現に覚えられます。
普通に25,000円の定価の価値があります。
低音も力強く、高音の抜け感も良いのですが、高音の抜け感に関しては突き刺さるほどではなく、気持ちよくマイルドな音色になっている点もHD 599 SEの特徴です。
ある程度、どんな楽曲にも向いていると思いますが、例えば、Boseで低音をガンガン利かせて音楽を聴きたいという方には不向きですね。
単に方向性の違いというだけなので、HD 599 SEの音質が悪いというのとは意味合いが違います。
HD 599 SEの低音が気に入ればある程度、音楽ジャンルの幅は広く使える点もHD 599 SEの特徴といえます。
Sennheiser HD 599 SEヘッドホンの装着感
HD 599 SEの装着感は少々タイトです。
人によっては長時間装着していると側圧が強くて頭痛が走る可能性もあるかもしれません。
ですが、私はこの側圧感が好きですね。
イヤーパッドがシリコンなどではなく、昔ながらのクッションタイプなので蒸れも抑えられ、痛みさえなければ長時間装着することも可能です。
ワイヤレスヘッドホンのモチモチイヤーパッドに慣れていましたが、HD 599 SEのイヤーパッドでも違和感はありません。
むしろ昔はこれが普通だったんですよね。
Sennheiser(ゼンハイザー)HD 599 SEヘッドホンの口コミ・評判をレビュー♪
Sennheiser(ゼンハイザー)HD 599 SEヘッドホンの口コミ、評判を見ていきましょう。
安物ゲーミングヘッドホンからの乗り換え、左右だけでなく後ろからも音楽が聞こえるような、重厚な音に包まれました。
到着時は差込口が太いプラグのコードがついているので、付属の細いプラグのコードに付け替えるか、変換アダプタを付ける必要がありますが、ヘッドホン側のプラグを抜くときに若干不安を覚えました(汗開放型なので家で使う専用、音漏れもしまくりますが、安物ヘッドホンからちょっとだけ高くなるだけでここまでの音に変化するのであれば、本当に良い製品だと思います。(当方3万円以上のヘッドホンを装着したことがありませんので非セール時の値段がどうなのかはよくわかりません←)
長く使えるように大事に使います。
引用元:Amazon”Sennheiser(ゼンハイザー)HD 599 SEヘッドホン”レビューより
この気持ち、ものすごく良く分かります。
直前までアンダー5,000円のイヤホンを聴いていたので、久々にHD 599 SEを引き出してきて聴いたときは素直に驚いて聴き入ってしまいました。
2万数千円でプリン色を購入して3年8か月が経ちました。後から年に数回セールで1万3千円台~1万5千円台になるのを知ってがっかり。でも後悔はしていません。価格・音質、装着感・耐久性の全てにおいてバランスが素晴らしい。リスニング用途なら普段の家使いとして間違いないでしょう。
開放型なのでクリアでそこそこの音場の広さがあります。低音も結構出ます、開放型にありがちな低音不足とは無縁ですが、出過ぎたりブーミーになったりはしません。高温は上手く丸められている印象で、耳に刺さらず美しく通ります。分離・音像定位もよくそこそこ見通しがききます。その割にドンシャリとは違い中域が厚くて、そして音色が豊かで音楽を聴くのが愉しく、長時間の使用にも聴き疲れしません。TVや動画視聴に際しても変に誇張されたところが無く自然で、かつセリフも良く聞き取れます。普通はある筈の嫌なところが無く、オールジャンルいけます。また古い音源も新しい音源もどちらもいけます。更に軽く優しい装着感は最高です。これまであれこれ失敗したので、最初の一台がこれだったら良かったのになと思いました。
ただし、特定のジャンルをしっかり聞き込みたい、あるいはモニターとして音楽制作用途に使いたいというのは、この機種の想定された使用意図とは違います。低評価の方は使用意図が異なっているとお見受けします。また、突出したところはなくても、このリスニングに際してのバランスの良さは価格(2万4千~8千円台)に見合ったものだと思っています。これを上回るものをとなれば、相応の出費を覚悟すべきでしょう。ですからセール時のお買い得感は半端ないと云えるでしょう。
ちなみに有名な機種ですので、アマゾンで安価なパッド等のカバーが数種類売られています。それを上手に用いれば長く使えます。人一倍汗っかきの私ですが毎日数時間使用して、現在のところまったく問題ありません。
此処を過ぎればマニアの沼と思われます。立ち止まるのか進むのかはあなた次第です。
引用元:Amazon”Sennheiser(ゼンハイザー)HD 599 SEヘッドホン”レビューより
そうなんです。
HD 599 SEは思いの他、低音がかなり強く響くんです。
低音といえばBoseですが、Boseのような質量を感じさせる低音ではなく、パリッとしたキレイで澄んだ低音という印象。
さらに中高音域の透明度と分離感も合わさって、もう完璧です。
ワイヤレスヘッドホンのフラグシップ機のハイレゾを聴いて最高と思っていた自分が過去のものとなりそうで怖いですね。
そのくらい、感動できる音質です。
Sennheiser HD 599 SEヘッドホンの主なスペック
Sennheiser HD 599 SEの主なスペックがこちらです。
構造:開放型
駆動方式:ダイナミック型
インピーダンス:50Ω
感度:106dB
再生周波数帯域:12Hz~38.5kHz
重量:250g(本体のみ)
ケーブル長:3m(6.3mmステレオ標準プラグ)
1.2m(3.5mmステレオミニプラグ)
付属品:6.3mm-3.5mmアダプター
私は別途、3.5mm変換アダプターを購入してウォークマンと接続させました。
Sennheiser(ゼンハイザー)HD 599 SEにマイクはある?
HD 599 SEにはマイクはありません。
純粋なヘッドホンですね。
同じゼンハイザーのワイヤレスヘッドホンなら高性能マイクが搭載されているので、こちらを検討してみるのも良いでしょう。
Sennheiser(ゼンハイザー)HD 599 SEは音漏れする?
HD 599 SEは開放型ヘッドホンなので音漏れしやすい構造になっています。
構造の問題なので音漏れするヘッドホンだと思って使いましょう。
最近街中でつけている方々のヘッドホンは密閉式のため、音漏れしにくい構造になっていて、その点が、HD 599 SEとは異なります。
また、密閉式とオープン式とでは、音の響き方も違うので、そこを味わって頂きたいです。
Sennheiser(ゼンハイザー)HD 599 SEはアンプが必要?
HD 599 SEにアンプは必ずしも必要ありません。
単純にテレビにコードを繋いだり、ウォークマン、パソコンにコードを繋ぐだけでも、かなりの高音質を楽しむことができます。
Sennheiser(ゼンハイザー)HD 599 SEとHD599との違いはどこか比較検討
「プリン」という愛称で親しまれる独特なカラーリングとバランスのいいサウンドで多くのファンを得てきたのがHD599です。
そして、装いも新たに登場したのがAmazon限定のブラックモデルHD599 SEなんですね。
主な違いとしては梱包がエコになった点が挙げられます。
ただし同梱物は一緒でした。
また、全く違うヘッドホンなのではないかと感じたのが、触り心地です。
プリンカラーのHD599はすべすべした滑らかな質感で高級感があります。
一方、ブラックのHD599SEはザラッとしたマットな仕上げ。
指紋や汚れがつきにくいけど、HD599のときの高級感は薄くなった印象です。
さらに、装着感も違いました。
HD599は側圧が少し弱めに作られていて、HD599 SEの方は側圧が強めに作られていました。
ちなみに、カタログスペックでは、ドライバーは同じものを使っています。
そのため、聴き分けできるほどの違いを感じるのは難しいという意見や、逆に全然音が違うという意見もあり、この点は実際に聴き比べなければ分かりません。
ただ、本家のHD599とスペックが一緒なので、基本的に音質は、当時人気を誇ったHD599とほぼ同じと思って大丈夫です。
Sennheiser(ゼンハイザー)HD 599 SEのセールはいつ?
HD 599 SEは定価が約30,000円と高級ヘッドホンに分類されるヘッドホンです。
HD599もほぼ同価格帯です。
ですが、HD 599 SE(ブラックバージョン)だけは、Amazonセールで大幅値引きされ、15,000円以下で買うことができます。
買うならこのセール時を狙いましょう。直近だと、1月の年始セール、1月末の定期セール、3月頭の新生活応援セールで値引きされていて、主に大型セールではほぼ確実にセール対象商品としてラインナップされるアイテムになっています。
Sennheiser(ゼンハイザー)HD 599 SEはバランス接続できる?
HD 599 SEでもバランス接続は可能です。
だたし、ケーブルを変える必要がありますが、その分音質も変化するので、マニアックなことに挑戦してみたいという方は、是非挑戦してみてください。
Sennheiser(ゼンハイザー)HD 599 SEヘッドホンのデメリット
ここで、HD 599 SEのデメリットを確認しておきましょう。
×音漏れが激しい
×有線接続のみで利便性が低い
×側圧がやや強め
×Bluetooth非対応のため拡張性が限定的
×パッケージがチープ
×マイク非搭載
Sennheiser(ゼンハイザー)HD 599 SEヘッドホンのメリット
次にHD 599 SEのメリット、おすすめポイントを見てみましょう。
〇高音質で解像度が高い
〇開放型ならではの自然な音場
〇低音の質が良い
〇セール時のコスパが抜群
〇装着感が良く長時間使用向き
〇有線接続で遅延ゼロ
〇エコなパッケージ
【実機】Sennheiser(ゼンハイザー)HD 599 SEヘッドホンレビューと評判♪HD 599 SEは音質が悪いのか徹底検証!まとめ
Sennheiser HD 599 SEは、音質を最重視するリスニング派にとって非常に魅力的な開放型ヘッドホンです。
高解像度でクリアなサウンド、自然な音場の広がり、心地よい装着感など、多くの利点を備えており、特にセール時のコストパフォーマンスは圧倒的です。
一方で、開放型ゆえの音漏れや有線接続のみといった使用環境を選ぶデメリットもあります。
もし、静かな室内でじっくり音楽を楽しむ環境があり、開放型の広がりのある音が好きな方なら、このモデルは間違いなく価格以上の満足感を提供してくれるでしょう。
逆に、通勤・通学での使用や重低音を重視する方には向かないため、用途に応じた選択が重要です。
有線の利点を活かした高音質リスニングを求める方にとって、HD 599 SEは時代を超えて愛されるヘッドホンの一つとなるでしょう。
⇒e☆イヤホン
同じく、神機といえば、テクニクスの最上位モデル、EAH-AZ100が挙げられます。
EAH-AZ100レビューはこちらの記事をご覧ください。
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