EarFunより、同社初のイヤーカフタイプのイヤホン、EarFun Clipが発売されました。
てっきり、EarFunは既にイヤーカフモデルを出しているものだと思い込んでいましたが、今回が初めてだったようです。
各社、イヤーカフやオープンイヤータイプを出しすぎていて、どこが何を出したかが分からなくなってきました。
さて、そんなEarFun初のイヤーカフタイプイヤホン、EarFun Clipの実機を、メーカー様よりご提供いただいたので、率直な感想をレビューしていきます。
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対象期間: 2025年9月30日(火)まで
【実機】EarFun Clipイヤーカフを開封
まずはEarFun Clipイヤーカフを開封していきます。
こちらが、EarFun Clipイヤーカフのパッケージです。

EarFun Clipはイヤーカフタイプなので、同梱物はかなりシンプルな構成になっていました。

こちらがEarFun Clipイヤーカフです。


底面にペアリングボタンが配置されています。

EarFun Clipイヤーカフは軸の色で左右の判別ができるように工夫されていました。

こちらが、EarFun Clipイヤーカフイヤホンですね。

分かりにくい写真ですが、EarFun Clipイヤーカフのスピーカー部分に少し傾斜が付いています。



EarFun Clipイヤーカフをレビュー♪
それでは、EarFun Clipイヤーカフの音質や機能面をレビューしていきます。
EarFun Clipイヤーカフの通常音質
まずは、EarFun ClipイヤーカフをiPhoneの通常音質、つまりAACコーデックで聴いてみました。
印象としては、ボーカルが前面にできて、伴奏は少し後方でなっているというもので、全体構成としては悪くありません。
EarFun Clipイヤーカフには高級オーディオ機器やプロ用録音機器にも採用されている、カーボンファイバー振動板が採用されています。
カーボンファイバー振動板といった高性能ドライバーの搭載はEarFun初の採用とのことです。
通常の安価なダイナミックドライバーはコストを安く抑えることができる反面、どうしても音質に影響が出てしまいます。
例えば、音の歪みが生じやすかったりといった具合ですね。
この点、カーボンファイバー振動板なら音の歪みを抑えることができ、従来でも高品質だったEarFunシリーズの音質をワンランクもツーランクもアップさせてくれる繊細な表現力を獲得しました。
また、EarFun独自技術のBassSurgeという機能により、オープンイヤータイプにもかかわらず力強い低音表現を獲得している点も特筆に値します。
ボーカルが前面に出ていると書きましたが、伴奏の音質も粒度が高く、AACで聴いているとは思えない程に、クリアで繊細、そしてディティールの鮮やかな音質が奏でられていました。
これでこの価格は価格崩壊に等しく、特にミドルクラス帯域で中途半端に販売しているイヤホン群の牙城を崩すインパクトを持っています。
EarFun Clipイヤーカフのハイレゾ音質とシアターモード
EarFun ClipイヤーカフのハイレゾはLDACに対応しています。
通常音質でもかなり良い音質なんですが、ハイレゾはさすがの一言に尽きます。
音のボリューミーさが全体気に増して、各音の粒度がググっと引き上げられます。
若干音圧も上がってアタック感が増したようにも感じられるため、ダイナミックな音楽を楽しむことができます。
高音の抜け感も元々悪くなく、良い方なんですがさらに磨きがかかった印象ですね。
やはりハイレゾというだけあって音の粒立ちの良さが際立ちます。
また、EarFun Clipにはシアターモードというモードがあります。
いわゆるイマーシヴ、空間オーディオというものですが、音場が軽く広がり、伴奏も、前面に出ていたボーカルの音声を包み込むような配置に変わります。
かなり実用的になってきていて、ハイエンドモデルの空間オーディオと比較してしまうと、もう少し立体的になってほしいというリクエストはありますが、正直、クオリティはアンダー1万円とは思えない、非常に優秀なクオリティのシアターモードに仕上がっています。
EarFun Clipイヤーカフのデザインと装着感
EarFun Clipイヤーカフのデザインは少々特殊です。
最近のイヤーカフモデルの傾向として、左右のイヤホンの区別をなくす傾向がありました。
つまり、左右どちらの耳に装着しても良いですし、逆に、イヤホンをしまう際に、右左のイヤホン関係なく、イヤホンケースにしまうと、自動でイヤホンケース側がイヤホンの向きを修正してくれるという機能の物が多かったんですね。
この点、EarFun Clipイヤーカフはあえて左右の区別をつけるという選択肢を取ってきました。
これにはメーカー側の設計への配慮を感じます。
EarFun Clipイヤーカフには他社には見られない仕組みが採用されています。
それが、イヤホンのスピーカー部分に45度の傾斜を付けている点。
これにより、スピーカーの方向が耳の穴に直に向くことによって、音漏れを抑えつつ、音質の向上、音の伝達率を向上させることに成功しています。
特に、オープンイヤーモデルは音漏れと隣り合わせの構造、仕組みをしているので、それをどのように解決するのか腐心した結果だと思われます。
また、EarFun ClipイヤーカフはC型ブリッジとC型カーブのデュアルC型構造を採用しています。
このデュアルC型構造により、より耳へのフィット感が増し、長時間のリスニングでも耳が痛くならないように配慮されているんです。
耳をふさがないため、夏場でも耳が蒸れないという特性がある点も、イヤーカフモデルの利点です。
EarFunがイヤーカフモデルの初モデルを出してきたと思ったら、いきなり高水準のレベルのイヤホンを出してきたので業界関係者は驚いているんじゃないですかね。
なお、EarFun ClipイヤーカフのC型ブリッジ部分には、0.55mm厚の高品質ニッケルチタン合金ワイヤーを採用し、2万回の開閉テストをクリアしたタフネスモデルです。
装着感としてのクリップ力は若干強めに感じられるものの、長時間つけていても耳が痛くなることもなく、程よいクリップ力でした。
これもC型カーブを採用することにより、圧力を分散させることができるので、耳が痛くなりにくい要因の一つです。
EarFun Clipイヤーカフのバッテリーもち
EarFun Clipイヤーカフは一回の満充電で最大10時間の再生が可能と、超ロングバッテリーになっています。
充電ケース側は30時間分のバッテリーが搭載されているので、併用することで40時間のバッテリーもちになります。
一々モバイルバッテリーを携帯しなくても、二泊三日程度の旅行なら自宅での満充電で十分使い続けられるタフネスモデルです。
Bluetooth6.0と、Bluetoothの規格が上がって省電力性も良くなった点も、バッテリーもちに繋がっているのでしょう。
EarFun Clipイヤーカフの通話・マイク性能
EarFun Clipイヤーカフの通話、マイク性能はかなり高いものがありました。
特にマイクの集音声は非常に高く、普通の声でしゃべっても、こちらの音声をしっかりキャッチして再生してくれました。
この価格帯で、このマイク集音性なら必要以上と言えるでしょう。
通話用のマイクは2基搭載されていて、さらにAI通話ノイキャン技術も採用されています。
再生に関しては、透明感はなく、イヤホンで集音したことが分かるような再生感覚でした。
また、通話用AIノイキャンのおかげで空調の音は完全にカットされていました。
ですが、ノイジーさや機械っぽさはかなり少ない印象だったので、個人的に通話目的のイヤーカフとしてEarFun Clipを選ぼうとしているのならありよりのありだと感じています。
また、防水性能も、IP55と最低限の防水性能を保持しているので、生活防水レベルなら十分に堪えてくれますよ。
EarFun Clipイヤーカフの機能
EarFunのイヤホンは昔から多機能なのがウリでした。
例えば、EarFun Clipイヤーカフも対応しているゲームモードは昔からほぼほぼ標準搭載されていました。
ゲームモードはワイヤレスイヤホンを低遅延にしてくれるモードでゲームだけでなく、ドラマやアニメの試聴時にも重宝する機能です。
さらに、EarFun ClipイヤーカフにはBluetooth6.0が搭載されました。
Bluetoothの規格が新しくなったことで省電力性と接続性を高めてるんです。
また、人気のマルチポイント機能も標準搭載しています。
Google Fast PairとFind Hubも搭載。Find Hubとは、失くしたデバイスを見つけてくれる機能のことです。
その他、前述しましたが、この価格でハイレゾ、シアターモードにも対応しているという、価格と機能性が釣り合っていない点が、EarFunの面白いところです。
EarFun Clipイヤーカフの口コミ・評判をレビュー♪
それでは、EarFun Clipイヤーカフの口コミと評判を見ていきましょう。
購入して1週間ほど使った感想ですが、これは価格がバグってます!音質は耳に突き刺さるような高音もなくズンズン空圧ばかりの低音もなく、私としては聞きやすいかなり良い音質です。そしてバッテリーの持ちがいい。半日連続で使ってもまだバッテリー残量が30%以上でした。装着感は最初こそイヤーカフが初めてだったこともあり慣れませんでしたが、今では付けているのを忘れてしまう時がしばしばあります。
操作も物理ボタンが耳裏の上にあって摘むようにしっかり押せるので操作ミスがなく本当に使いやすいです。
後は耐久性ですが1週間の間不具合は出ていません。今後どうなるかわからないですが、一万以下だと考えると半年待てば元は取れると考えています。
私はカナル型イヤホンが苦手らしく、アンカーのカナル型を持っているのですが、耳栓をしているような感じが好きになれずあまり使っていません。その点イヤーカフは耳を塞がず、周りの音も聞こえるのでかなり気に入っています。例えるなら耳のそばにスピーカーがある感じですかね。
ハズレでもしょうがないくらいの気持ちで買ったのでとても満足しています。
ちなみにShokzのイヤーカフを店頭で試しましたが、流石に音質はShokzの方がより立体感もあり耳につけた感じも自然で良かったです。要はコスパの問題と音へのこだわりの問題で、私はこの音質でこの値段なら全然アリだと思います。
引用元:Amazon”EarFun Clipイヤーカフ”レビューより
こちらのレビュアーさんは、Shokzと比較されていますが、恐らくShokzの出してくる2万円前後の価格帯であれば、より高品質のドライバーを採用している関係で、自然と音が良くなるのでは、という穿った見方をしてしまいます。
この点、アンダー一万円でこのクオリティを出せている点が、EarFunの素晴らしいところであるという点をご理解いただきたいですね。
こちらのレビュアーさんはそれを理解しているので嬉しい限りです。
●気に入った点
・今まで他社の耳掛け型オープンイヤフォンを使っていたが、イヤーカフ型がこれほど快適とは思わなかった。特に今の暑い時期でもずっと着けていて気にならず重宝する。
・思ったより音がイイ。またEarFunならではの強力なイコライザー設定により(重低音とは言わないが)結構低音も含めレンジの広い音が出せる。
・LDACは使わないので評価できないが、マルチポイント接続はありがたい。PCで接続中にスマホの通知や通話がシームレスに使えるのは便利。
・本体とケースがマグネット式になっており出し入れが楽。
・スイッチがタッチ式ではなく物理ボタンなので、操作しやすく誤操作もないので安心。●不満な点
– 特にない…というとサクラと思われそうだが強いて言うと、絶対的な音質はやはりより高価なモデルと比べたら及ばないと思う。但しこの価格でこの音質なら正直非常に満足。
引用元:Amazon”EarFun Clipイヤーカフ”レビューより
EarFun Clipは物理ボタン方式なので、タッチセンサータイプと違って誤作動が起こりにくいです。
直近でも、他社製のカナル型イヤホンを使った際に、タッチセンサーだったのですが、耳への装着感を直すつもりが、触ったつもりもないのに、長押し判定されてしまってモードが切り替わったことがありました。
ま、さわったんでしょうけど。
個人的には誤作動があるので、タッチセンサーは便利ですけど、どちらかというと物理ボタン方式の方が良いなと感じます。
EarFun Clipイヤーカフのメリット・デメリットをレビュー♪
次に、EarFun Clipイヤーカフのメリットとデメリットを見ていきましょう。
EarFun Clipイヤーカフのデメリット
まずは、EarFun Clipイヤーカフのデメリットを見ていきましょう。
・クリップ力はやや強めに感じる人がいるかもしれない。
・マイクの再生音は“イヤホン収音っぽさ”が残り、配信・録音主用途には不向き。
・左右専用設計のため、左右共通で使える他社の一部イヤーカフより取り回しがやや不便。
ハイエンドに及ばない、という点については、各種の制約の中での開発になっていることから仕方ないと思います。
このコストという制約の中でいかに良い音質を作るかがEarFunの使命といえるでしょうし、EarFunはこの使命を十分果たしていると感じます。
EarFun Clipイヤーカフのメリット
次に、EarFun Clipイヤーカフのメリットを見ていきましょう。
・ハイレゾ(LDAC)対応&シアターモード搭載。価格帯としては臨場感のある再生が楽しめる。
・装着安定性と快適さ:デュアルC型構造(0.55mm、2万回開閉耐久)。耳を塞がず蒸れにくい。
・使い勝手が良い:物理ボタンで誤操作が少ない/Google Fast Pair・Find Hub・マルチポイント/磁石ケース/左右識別も配慮。
・バッテリー・通話・防滴が強い:10時間(単体)/40時間(ケース込)、IP55、2マイク+AI通話ノイキャンで空調音などを低減。
【実機】EarFun Clipイヤーカフイヤホンレビュー♪同社初のイヤーカフモデルながら完成系が誕生♪まとめ
今回は、EarFun Clipイヤーカフを実機レビューしました。
EarFun Clipイヤーカフの音質はiPhoneで聴いていても惚れ惚れする綺麗な音質で、普段使い、ながら使いに最適なイヤーカフイヤホンでした。
ハイレゾやシアターモードにすれば、また違った味わい方ができるのも魅力の一つです。
その他、細やかな機能面にも気が配られている点がEarFunらしい一台でした。
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対象期間: 2025年9月30日(火)まで
