SOUNDPEATSより、待望のイヤーカフタイプのイヤホンが登場。
今回、SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンをご提供いただいたので、率直な感想をレビューします。
SOUNDPEATS CCは思いの外、音圧が強く、通常のカナル型イヤホンを聴いているのと大差ないような感覚でした。
フィット感も高めで音漏れを気にしなくて良い反面、最小ボリュームでもそこそこ大きな音になってしまう点が、個人的には残念なポイントと感じました。
これはダイナミックEQをオンにしていると出る現象なので、通常音質で聴きたい場合はアプリ側からダイナミックEQの設定をオフにしましょう。
全体としては、SOUNDPEATSらしい透明感のある音質に仕上がっているので、SOUNDPEATSファンなら買って損をしないイヤホンです。
【実機】SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンを開封
まずは、SOUNDPEATS CCを開封していきましょう。
こちらがSOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンのパッケージです。
こちらがSOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンの同梱物一式となります。
こちらがSOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンです。ワンポイントアクセントが入っていますね。
ケースの大きさは通常のイヤーバッヅタイプと変わらない標準的なサイズです。
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホン独特のフォルムが見えてきました。
こちらがSOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンです。
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンの内側はノングレア、外側はグレア調になっているのが特徴的です。
こちらは集音用マイク部分でしょうか。
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンをレビュー♪
それでは、SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンの音質や性能をレビューしていきます。
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンの音質
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンの音質は全体的にアタック感が強く感じられる音質です。
対応コーデックはSBCとAACのみですが、イヤーカフタイプならこれで必要十分でしょう。
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンにはダイナミックEQというモードがあり、デフォルトではこちらがオンになっています。
そのため、まず、ダイナミックEQがオンの状態での感想を述べさせていただきます。
ダイナミックEQがオンのときは、HUAWEIのfreeclipがとてもおしとやかな音色と表現するなら、SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンの音質は元気印な音質という感じです。
どちらが良いかは好みの問題ですね。
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンには12㎜デュアルマグネット大口径ダイナミックドライバーを搭載。
シングルマグネットドライバーと比べてパワーだけでなく繊細さも表現することに成功しました。
イヤーカフなのに没入感が高いと感じられるのもSOUNDPEATS CCイヤーカフの特徴です。
イヤーカフの特徴である、頭上から降り注ぐような音場の広がり方も維持しつつ、低音も強めで高音の抜け感も程よい音質をしています。
このチューニングならJPOPからロックまで結構幅広く対応可能だと思います。
ちなみに、デュアルマグネット技術では、磁場を使って振動板の動きをコントロールしているんだそうです。
磁気回路を最適化することにより、広帯域において歪みの少ない再生が可能になっています。
実際、繊細な音色を体験できました。
ダイナミックEQをオフにして通常の音質で聴くと、全体的にボリュームダウンします。
どちらかというと、こちらがSOUNDPEATSのデフォルト音質のような気がします。
ダイナミックEQと比べると明らかに低音が弱くなるだけでなく、音圧が一気に下がるのを感じました。
音圧が強くて圧迫感を感じる方はダイナミックEQをオフにして使うようにしてみてください。
よりソフトな音質で音楽を聴きたいのならダイナミックEQは合わないですね。
私はどちらの音質も好きでしたが、最低ボリュームもダイナミックEQオフ時のほうが小さくなります。
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンのムービーモード
SOUNDPEATS CCイヤーカフにはムービーモードという没中型のモードがあります。
BOSEでいうところのイマーシブオーディオと同じです。
最近はこのイマーシブモードを搭載しているメーカーが多いのですが、惜しいとか、残念というレベルのメーカーさんが多いのが現実です。
ここは高レベルで再現するのが恐らく難しいのでしょう。
この点、SOUNDPEATSだとそこそこしっかりしていました。
完璧なイマーシブを再現出来ているとは感じませんでしたが、聴きごたえのあるイマーシブオーディオには仕上げることができています。
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンは、通常の楽曲再生でもそこそこ音場を広く感じることができます。
ですが、SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンの場合、耳全体を覆うような音場になり、一種のフィールドでも張られたのかと思ってしまう程です。
また、不思議とムービーモードにすると低音が増幅されるようです。
低音が増幅された結果、少々低音の輪郭がボヤっとしてしまった点は惜しいですね。
ただ、聴いていられるムービーモードという意味では及第点といって良いでしょう。
中々に楽しむことができます。
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンの外音取込のイメージ
SOUNDPEATS CCイヤーカフの外音取込のイメージは思った以上に音が入ってきにくいという感じでした。
というのも、SOUNDPEATS CCイヤーカフは結構耳の穴付近まで接近したポジション取りをします。
そのため、ダイナミックな音を聴けるのですが、反面、外音の取込具合は低くなります。
ただ、イヤーカフタイプは外音が嫌でも入ってくる構造なので、この点は正直いって、そこまで気にしなくて大丈夫です。
音楽を爆音で流せば当然外音は入ってきませんが、通常の音量で流している分には自然と外音が入ってきます。
冒頭で外音が入ってきにくいと書きましたが、これは他社製と比べるとという意味もありますし、もう一つ、音量をそこそこ大きくしていた場合という二つの意味があるのでご注意ください。
SOUNDPEATS側も耳のどの位置にイヤホンを配置するかは結構悩まれたと思いますよ。
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンは音漏れする?
SOUNDPEATS CCイヤーカフは大音量にすれば音漏れします。
ですが、常識的な範囲で音楽を再生すれば問題ありません。
今回はiPhoneのボリュームを下から3番目のレベルで音楽を聴きながら、耳の周囲30㎝程度を録音してみました。
録音した音声データをボリュームマックスにして再生してみましたが、SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンからは音楽は聞こえず、音漏れしていないことを確認できたんですね。
ただ、どこまでならセーフなのかは個人個人の装着感とも関わってくると思われるので、音漏れが気になる方は、外で使用前に友人やご家族に音漏れしていないか確認を取ってみると良いですよ。
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンのバッテリーもち
SOUNDPEATS CCイヤーカフの最大バッテリー持続時間は6時間とされています。
ただ、6時間のバッテリーもちはダイナミックEQなどの各種モードをオフにしているもち時間なので、ダイナミックEQオン時はもう少しバッテリーの減りが早いでしょう。
ケース込みのばってりーもち時間は最大24時間になっています。
また急速充電にも対応していて、たったの10分で2時間分の充電が可能になっています。
どちらのモードにしてもロングバッテリーなのは変わりません。
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンの通話、マイク性能
SOUNDPEATS CCで音声を録音してマイク、集音性能を確認しました。
まず、録音状況としては、エアコンや空気清浄機の稼働音のする室内での録音でしたが、通話用ノイキャンが働いているため、音声以外のノイズは一切録音されませんでした。
音声も明瞭に拾っていて、声のボリュームをそこまで出さなくても、しっかり音声をキャッチできていた点は素晴らしい出来だと感じました。
音声を再生して感じたのは、若干声色が録音っぽく変わっているように感じられた点です。
ただ、これはそこまで気にならないので、実際のオンライン会議でも使えると感じました。
SOUNDPEATS CCにはAI通話用ノイズキャンセリングモードや、他にも、マルチポイント接続、低遅延モード、いわゆるゲームモードで、0.06秒の低遅延を実現しています。
そして、Bluetooth5.4にも対応しているのがありがたいですね。
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンの究極の軽さ・装着感
SOUNDPEATS CCはイヤーカフタイプです。
イヤーカフタイプは耳の側面にクリップ止めするようなイメージで装着するため、軽さと装着感が非常に重要になってきます。
この点、SOUNDPEATS CCは耳への圧迫感が少なく、長時間装着し続けても痛くなりにくいモデルでした。
また、イヤーカフの形状からくるメリットとして、マスクやメガネと一切干渉しません。
特に、最近の流行りだったオンイヤータイプはイヤーフック形状のためマスクの紐、メガネの縁がオンイヤータイプイヤホンのイヤーフック部分とぶつかってしまうというデメリットがありました。
特にメガネはイヤーフックの上にメガネを乗せる形になるので、ちょっと不恰好だったんですよね。
ですが、SOUNDPEATS CCのようなイヤーカフタイプは先ほど述べた通り、耳の側面にクリップのように止めるので、この辺の干渉が一切ありません。
しかも、SOUNDPEATS CCの本体素材の70%をシリコン素材でコーティングすることで、耳への負担を軽減していて、そのために長時間の装着でも肌への負担が少なくなっているんです。
それと面白いのが、イヤホンに左右の区別がない左右対称型イヤホンでもあります。
通常は右耳用、左耳用と分かれていて、ケースにもそれぞれをセットしなければなりませんでした。
ですが、SOUNDPEATS CCはイヤーカフタイプの利点を最大限に活かすことに着目しているため、左右対称でも大丈夫なよう、設計が施されています。
なお、SOUNDPEATS CCの片耳分の重さは公称値で5gと超軽量です。
イヤーフックというと、上記のように装着感に目が行きがちですが、通常のイヤホンのように耳に差し込まなくて良いため、聴覚保護になるとも言われています。
そのため、聴覚を保護できるタイプのイヤホンを使いたいという方や、中耳炎でイヤホンが原則使えないという方でも装着できる点はメリットになります。
また、イヤーフック形状と同じように、耳に引っ掛けるため、振動に強いのも特徴の一つですね。
フィット感が高めと言われるカナル型イヤホンですら、ジョギングの汗が伝わってしまうと耳から浮きやすくなってきます。
これを回避するためには、スポーツモデルの骨伝導タイプやイヤーフック付きのイヤホンを選ぶ必要がありましたが、SOUNDPEATS CCのようなイヤーフックモデルもスポーツ向きであることは案外知られていません。
イヤーカフモデルは最近メディアで取り上げられる回数が増えて、一気にユーザーに認知されたアイテムの一つという印象です。
少なくとも、今後、イヤホン業界の新タイプとして浸透してくるモデルであることには変わりありません。
なお、防水等級はIPX5となっています。
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンの口コミ・評判をレビュー♪
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンのレビューは後日更新いたします。
【実機】SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンレビューと評判♪SOUNDPEATSから待望のイヤーカフモデルが新登場♪まとめ
今回は、SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンを実機レビューしました。
多くの完全ワイヤレスイヤホンを輩出してきたSOUNDPEATSから初のイヤーカフタイプとだけあって、個人的にはもの凄く期待していましたが、良い意味で期待通りのクオリティでした。
音質は、ダイナミックEQのオン、オフとで音質傾向が変わる点は面白かったです。
iPhoneで接続したときは初期設定がダイナミックEQになっていたので、デフォルト設定にされているものと思われます。
ダイナミックEQだと音が大きめなので、最小音量にしたいということであればダイナミックEQをオフにしましょう。
私の場合、イヤーカフタイプはオンライン会議で良く使用します。
この点、マイクの集音性も良く、音楽だけでなく会議でも使える点で、実用性の高いイヤーカフタイプに仕上がっていたのが嬉しかったです。