Anker Soundcore Space Oneを購入したので、実機レビューします。
Soundcore Space Oneは音質もノイキャンも、外音取込機能も並み、もしくは中の上といったところですが、価格でみると、同社のQ45よりも安く、同性能並みのヘッドホンを買える点にメリットのあるヘッドホンです。
Soundcore Space Oneはハイレゾにも対応しているので、AACの通常音質とハイレゾ音質についてもレビューします。
【実機】Anker Soundcore Space Oneを開封
まずは、Soundcore Space Oneを開封していきましょう。
こちらが、Anker Soundcore Space Oneのパッケージです。
こちらが、Soundcore Space Oneです。カメラの補正の関係で色味が少し濃く出ています。
こちらが、Anker Soundcore Space Oneのその他の同梱物となります。
Anker Soundcore Space Oneはすぼまっている形状ではなく、大きく開いた形状をしていますね。
Anker Soundcore Space Oneのイヤーカップはかなりもっちりしてますよ。
Anker Soundcore Space Oneのこのデザインを気に入るかどうかは一つのポイントになってきます。
Anker Soundcore Space Oneのボタン類です。
Anker Soundcore Space Oneは折り畳みできます。
Anker Soundcore Space Oneのアーム部分です。
Anker Soundcore Space Oneをレビュー♪
それでは、Soundcore Space Oneの音質や機能性をレビューしていきます。
Anker Soundcore Space Oneの通常音質
Soundcore Space OneをAACコーデックで聴いてみたところ、特徴があるわけではないのですが、普段使いに最適な音質が出ていました。
Anker系のイヤホンの場合だと低音が強いイメージだったのですが、Soundcore Space Oneは分類としてはヘッドホンです。
音質傾向は低音もそこそこ鳴ってはいますが、ナチュラルに近い印象を受けました。
実は、初見で聴いたときは、なんて機械的な音なんだろうとガッカリした記憶があるんですね。
ですが、改めて聴いてみたら、普通に良い音出すじゃん。これで諸々の機能付いてるんだったらコスパ良すぎじゃん、という意見に変わりました。
ただ、高音はやっぱり抜けないんですよね。
そこがもったいないなと高音好きとしては思ってしまいました。
解像度は並みです。
AACコーデックの限界というより、単純にAnkerの限界という印象です。
ただ、確実に新型を出す度に性能がアップしているので、今後の最新作の発表が待ち遠しいですね。
ちなみに、Soundcore Space One Proは販売価格が倍近くになっている分、性能も一気に上がっていました。
Soundcore Space One Proについては、後日レビューします。
Anker Soundcore Space Oneのハイレゾ音質
Soundcore Space Oneのハイレゾ音質は低音が強く出ます。
高音の抜け感もアップしますが、抜けきる感じではありません。
特に低音がズンズン来るようになるので、そっちのインパクトに意識を持っていかれる印象です。
解像度はさすがハイレゾというべく、全体的にアップしていて、聴きごたえ満点です。
音圧という意味でもインパクトが強く、攻めてくる音楽を鳴らしてくれます。
ソフトな音質じゃ物足りないなという方にお勧めしたくなる音質です。
Anker Soundcore Space Oneのノイキャン性能
Soundcore Space Oneのノイキャン性能は中の上というイメージです。
ただ、Ankerの売り文句が上手く、ウルトラノイズキャンセリング2.0搭載という言葉から、より強いノイキャンを期待していましたが、BOSE等々のハイエンド機と比較すると一歩劣ります。
しかし、生活音をシャットアウトするのには必要十分で、音楽を鳴らさずにSoundcore Space Oneを装着してノイキャンを付けていると、テレビの音がかなり遠くに聞こえてきます。
勉強に集中するためにヘッドホンが欲しいという方にもお勧めしたくなるノイキャン効果でした。
なお、Soundcore Space Oneはウルトラノイズキャンセリング2.0搭載モデルで、従来のヘッドホンよりノイキャン効果がアップしています。
それだけでなく、周囲の音に合わせてノイキャンレベルをコントロールしてくれるアクティブノイズキャンセリングにも対応しています。
アクティブ式にするためには、アプリから自動モードへの切り替えが必要になってきます。
Anker Soundcore Space Oneの外音取込機能
Soundcore Space Oneの外音取込機能は結構良いと感じました。
部屋の外で子供が喋っている声や、洗濯機の終了音などもしっかり拾う集音性の高さもさることながら、自分の声がこもって聞こえづらい点もポイントの一つです。
格安ヘッドホンの中には、外音取込機能を搭載しているモデルもありますが、その中には集音処理が不十分で、自分の声はこもって聞こえるタイプがあります。
それに対して、Soundcore Space Oneの外音取込機能は自分の声もしっかり処理してくれるので、自分の声がくぐもって聞こえるのが嫌だという方に使ってみてほしいです。
また、最近はオープンイヤータイプのイヤホンが人気を博していますが、ヘッドホンの外音取込機能の性能の高さも体感していただきたいと思いました。
Soundcore Space Oneは音楽用というより、実生活に様々に応用できる、実用的なヘッドホンだと感じました。
なお、Soundcore Space Oneの外音取込機能は5段階に調節が可能になっています。
例えば、コンビニなどで店員さんと商品のやり取りをする際には、一番外音を拾いやすいレベルにしておいて、外に出た際は、音楽の聴こえを重視して外音取込レベルを中程度にするといった使い方が可能です。
また、電車に乗って目的地近くになったら外音取込レベルをあげて、車内アナウンスを聞くということにも使えます。
Anker Soundcore Space Oneのバッテリーもち
Soundcore Space Oneのバッテリーは最大55時間もちます。
ノイキャン使用時は最大40時間と大容量バッテリーを搭載しているので、お隣さんの生活音がうるさいという方でも一日中装着し続けられるバッテリーを備えています。
もちろん、音楽再生時の音量によって多少の前後があります。
また、長時間バッテリーのメリットは、使用頻度がそこそこ高くてもバッテリー切れを心配せずに使うことができる点にあります。
それと、Soundcore Space Oneは放置している間のバッテリーもちも良く、いつの間にかバッテリーが切れていたということに、未だ直面したことがありません。
Soundcore Space Oneはバッテリー機能も優秀です。
Anker Soundcore Space Oneのフィット感・装着感
Soundcore Space Oneのフィット感、装着感はとても良いです。
Soundcore Space Oneは、イヤーパッドを約8度もの角度調整が可能なので、側頭部へのフィット感が非常に良いんですね。
いわゆるスイーベル機構を搭載しているので、頭の形、側頭部の形状ともにフィットさせやすい構造をしています。
また、イヤーパッドと頭頂部のパッドもフカフカモチモチの素材が使われていて、これがかなりもっちりしています。
安いヘッドホンだと、イヤーパッドがスカスカして軽い分、長時間装着していると側圧で側頭部が痛くなりますが、Soundcore Space Oneは長時間装着でも傷みが生じるのは比較的稀です。
もちろん、個人差があるので、何時間までなら平気かというのは難しいところですが、私の場合は平気でした。
Anker Soundcore Space Oneの通話、マイク性能
Anker Soundcore Space Oneの通話、マイク性能は中の上といっても良いくらい、普通に使えます。
ヘッドホンの方が集音声が良いように感じられ、そこまで大きな声を出していなくても、しっかりと声を拾ってくれました。
このクオリティならオンライン会議でも十分活用できますし、ゲームチャットでも活用できるレベルです。
また、AIノイズリダクションを搭載しているため、ノイズを除去してくれました。
特に、今回ゲームのBGMの鳴っている真横で集音してみたのですが、BGMの録音は一切なく、見事にゲームのBGMのみカットしてくれました。
それに対して、声の入りがぼそっとしていても、これをノイズとして捉えることなくしっかりと集音してくれていた点は、Soundcore Space Oneの優秀さを物語っています。
さらにSoundcore Space Oneはマルチポイント対応なので、例えば、ゲームをやりながら電話がかかってきた際にもシームレスに電話に出れて、音声も明瞭に届くという利点があります。
総じて、マイク感度や通話性に関しては優秀でした。
Anker Soundcore Space Oneの口コミ・評判をレビュー♪
次に、Anker Soundcore Space Oneの口コミ、評判を確認しましょう。
セール中に1万円を切る価格で購入。
色はSoundcore liberty 4と同じ青を選択。
結論を申し上げると、買ってよかったと断言できる買い物だったと思う。まず付け心地だが、当方メガネを使用しているため、側圧が強すぎると段々と耳が痛くなってくる。
本機の側圧は程よいし、またパッドも大きく比較的余裕があるからか、痛くなることも少ない。
重さも気になる程度ではないので、長時間着けていてもさほど苦にならない。音質については個々人の好みがあろう部分ではあるが、良いと思う。
解像度もこの値段にしては高く、極端に音が埋もれてしまう帯域はないと思われる。
どの帯域が…など言えるほど良い耳をしていないので何とも言えないが、イコライジング機能がコンパニオンアプリで使えるので、お好きなようにいじればよい。ノイズキャンセリングについてだが、好みが分かれそうだ。
というのも、ノイズキャンセリングの効きに関しては抜群に良い。
だが、いかんせん強力なだけに若干の圧迫感を感じる。
ノイズキャンセリングの仕組みと特性上致し方ない部分ではあるが、気になる人はノイズキャンセリングの強度を弱めて使うしかない。
だがMAX状態なら話し声やテレビの音もかなり軽減してくれるし、エアコンやファンの音はほぼ消える。本機唯一の欠点は、装着検知機能だ。
左側に装着検知用のセンサーがついており、コンパニオンアプリ側から装着検知機能のON/OFFと調整ができるようになっている。
おそらく装着検知はメガネのつるや髪の毛が干渉していると思われるのだが、この装着検知機能がやたらと敏感なのだ。
具体的には、ヘッドホンをした状態であくびをしたり、もしくは少し大きく顔を動かすだけで音楽がストップする。
装着検知はONにしないと外した時に自動で音楽が止まる機能だが、たまに外しても着けていると検知して音楽が流れていたりと、精度的にいまいちな部分が見受けられる。
できればONにして使いたい機能ではあるのだが、ONにしたらしたでちょっとした動作で音楽が頻繁に止まるのでOFFにせざる得ない。私は頻繁に再生が止まるので泣く泣くOFFにした。
ここは若干機能的に惜しい部分である。総評すると、価格的と性能がいい意味であまり釣り合っていない製品だと思う。
ただヘッドホンの中ではとびぬけて高い製品ではない。
上を見るときりがないが、初めてワイヤレスヘッドホンを買うにはちょうどいい製品だと思う。
引用元:Amazon”Anker Soundcore Space One”レビューより
こちらのレビュアーさんは星5を付けた方でした。
装着検出機能だけ惜しかったようですが、その他は満足のようですね。
私はノイキャンの精度の高さに驚きました。
今でこそ、1万円前後でもノイキャンの強いモデルがありますが、当時ここまでコスパに優れていて、今ではセール価格で一万円ちょっとというラインまで来ています。
最安値は8,000円台の時もありましたが、これはブラックフライデーのような大型セールの時の特別価格です。
また、Soundcore Space Oneにはもう一つ上位のSoundcore Space One Proが登場したことにより、選びやすい価格帯のヘッドホンになりました。
初めてちょっと高めのヘッドホンを購入される方にとって、Soundcore Space One Proのような2万円台のヘッドホンはちょっと怖くて手が出しづらいですよね。
その点、Soundcore Space Oneならセール価格で1万円前後と決して手の届かない価格帯ではありません。
Soundcore Space One Proは価格に見合った良いヘッドホンですが、そこまでお金を出す価値が分からないけど、とりあえず、そこそこのヘッドホンをハズレなく買いたいという方は、Soundcore Space Oneを選択するのが無難です。
これは、消費者が値段と機能のバランスを重視している現代の市場傾向を反映しているといえます。
穏当な価格ながらも、音質や装着感、機能面で妥協が少ないという点は、コストパフォーマンスの高さを強く裏付けていると言えるでしょう。
装着感に関して、私も眼鏡ユーザーですが、眼鏡を付けていても、問題なくSoundcore Space Oneを長時間装着可能でした。
こちらのレビュアーさんも仰っているように、設計面での工夫、特にパッドのサイズや圧力分散は評価に値します。
音質については、もの凄く無難な音作りがされていると感じていて、他方で、解像度は上位モデルのQ45と比較すると一段劣ります。
コスパ型ヘッドホンとしての音質面では見劣りしないものの、Ankerの新型機種としてみた場合にはちょっともったいない音質だなという印象でした。
ノイキャンに関して私は閉塞感のようなものや圧迫感のようなものは感じませんでした。
ノイキャンは圧迫感とノイキャン効果とトレードオフな関係があるので、気になる方は気になるようですね。
過去にBOSEのノイキャン最強イヤホンを装着したときは、外音が全く聞こえなくなり、正直恐怖を覚えたことがありました。
あの時は、おそらく、ここで言う閉塞感や圧迫感に近いものを感じていたのだと思います。
ただ、Soundcore Space Oneのノイキャンは5段階調整が可能なので、ノイキャンがきついなと感じたらレベルを下げてあげてください。
Anker Soundcore Space OneとAnker Soundcore Space One Proの主な違い
Anker Soundcore Space OneとAnker Soundcore Space One Proの主な違いは以下の通りです。
【Anker Soundcore Space One/Anker Soundcore Space One Pro】
再生可能時間:最大55時間/最大60時間
Bluetooth:5.3(共通)
対応コーデック:SBC・AAC・LDAC(共通)
ノイキャン:ウルトラノイズキャンセリング2.0/ウルトラノイズキャンセリング3.5
折り畳み機能:×/○
急速充電:約5分間で最大4時間再生/約5分間で最大8時間再生
外音取込機能:あり/あり
ドライバー:40mm customized dynamic drivers/40mm 三層複合振動板
Soundcore Space OneとSoundcore Space One Proとでは、音質が全然違います。
Soundcore Space One ProはQ45をより上品にした印象でした。
Anker Soundcore Space OneとAnker Soundcore Space Q45の主な違い
Anker Soundcore Space OneとAnker Soundcore Space Q45の主な違いは以下の通りです。
【Anker Soundcore Space One/Anker Soundcore Space Q45】
再生可能時間:最大55時間/最大65時間
充電時間:約2時間(共通)
Bluetooth:5.3(共通)
対応コーデック:SBC・AAC・LDAC(共通)
ノイキャン:ウルトラノイズキャンセリング2.0(共通)
専用アプリ:あり(共通)
付属ケース:あり(トラベルポーチ)/あり
外音取込機能:あり/あり
ドライバー:40mm customized dynamic drivers/40mm二層振動版ドライバー
ドライバーに若干の違いがありそうですが、詳細な情報が出てきませんでした。
他のサイトによると、同じドライバーを搭載しているかのような書きっぷりでしたが、調べてみると、少なくとも上記のような違いがあるようです。
ですが、正式にAnkerより公表されていません。
Anker Soundcore Space Oneのデメリット
・高音域の物足りなさ
・ノイズキャンセリング時の圧迫感
・装着検知機能の過敏さ
・デザインや形状の好みが分かれる可能性
Anker Soundcore Space Oneのメリット
・コストパフォーマンスの高さ
・ハイレゾ対応と音質のバリエーションの豊富さ
・優れたノイズキャンセリング機能
・長時間使用が可能なバッテリー持ち
・快適なフィット感・装着感
【実機】Anker Soundcore Space Oneレビューと評判♪コスパを考えたらバランスの良いミドルクラスヘッドホンまとめ
今回は、Anker Soundcore Space Oneを実機レビューしました。
音質は良いのですが、どこか解像度の粗さを感じてしまった点が残念でした。
ですが、価格帯にしては優秀なノイキャンや外音取込機能を搭載している上で、この音質なら全然OKです。
下手にヘッドホンやイヤホンの聴き比べをしていない方であれば、十分満足できる音質であることは間違いありません。
ノイキャンも5段階調節が可能です。
私はAnker Soundcore Space One Proを買うまでは、通話用ヘッドセットとして活用していたくらい、通話品質は良いです。
特にセール中であれば買いなコスパ型ヘッドホンでした。