Anker Soundcore Liberty 4 Proを購入したので実機レビューします。
Soundcore Liberty 4 Proはミドルクラスイヤホンでありながら非常に芸達者という印象のイヤホンでした。
音質はクリアで低音もしっかり鳴っているので、多くのかたの期待に応えてくれるでしょう。
特筆すべきはノイキャンです。
ノイキャンが非常に強力なので、ノイキャン性能と音質の両立を求めている方は買いなイヤホンです。
【実機】Anker Soundcore Liberty 4 Proを開封
まずは、Soundcore Liberty 4 Proを開封していきましょう。
こちらがAnker Soundcore Liberty 4 Proのパッケージです。
パッケージの装丁もかなりしっかりしている印象でした。
こちらがAnker Soundcore Liberty 4 Proの同梱物一式です。
こちらがAnker Soundcore Liberty 4 Proケースですね。
Anker Soundcore Liberty 4 Proケースは上にスライドさせることで開閉できる仕組みになっています。
こちらが、今回のケースギミックです。
Anker Soundcore Liberty 4 Proはケースとイヤホンのデザインがおしゃれですね。
こちらが、Anker Soundcore Liberty 4 Proイヤホンです。グレア調ですね。
Anker Soundcore Liberty 4 Proをレビュー♪
それでは、Anker Soundcore Liberty 4 Proの音質や性能をレビューしていきましょう。
Anker Soundcore Liberty 4 Proの通常音質
Soundcore Liberty 4 ProのAAC音質は、普通にキレイです。
高クオリティというよりかは、AppleのAirPods Pro 2よりも音質のキレイなコスパモデルという印象。
純粋な音色、特にSoundcore Liberty 4 Proは高音の抜け感がキレイなんですが、このディティールなら、正直、JVCケンウッドのエントリーモデルでも出せます。
ただ、JVCケンウッドのエントリーモデルの場合、音はすごくキレイなんですが、ノイキャンがほとんど効いていなかったり、低音が弱めという弱点があります。
その点、Soundcore Liberty 4 Proは低音と高音をしっかり鳴らしてくれる点でバランスは良いです。
JPOP系統を聴くのもありですが、ボレロを聴いていてオーケストラの楽曲との相性がとても良いなと感じました。
特にボレロは主旋律が各楽器のみという珍しい曲なので、楽器の繊細なディティールが際立って聴こえます。
今、まさにボレロを聴きながら執筆をしているところなんですが、ふと気づくと手が止まってしまい、音楽に聴き入っている自分がいました。
価格は約2万円と、Anker製のイヤホンの中ではダントツのお値段がしますが、外音取込機能以外の面では、AirPods Pro 2を抜いています。
価格比で見たら、外音取込機能に目をつぶればコスパの良さが際立ちますね。
コスパ的な観点から見たときのAnkerは強いです。
とはいえ、2万円のクラスになってくると、例えば、低音が好きならBOSEのQuietComfort Earbudsなんかが候補に上がってきます。
⇒【実機】Bose QuietComfort Earbudsのレビューと評判♪音質が想像以上、ノイキャンもバッチリなミドルクラスイヤホン!
高音の抜け感重視ということであれば、EdifireのNeobuds Pro2も有力な候補に上がってきます。
【実機】”Edifier Neobuds Pro2”レビューと評判♪最強のノイキャン搭載イヤホンが出ちゃったかも!
Soundcore Liberty 4 Proに何を求めるかで、二機種以外の有力な候補も挙げられますし、中々に難しい価格設定です。
ちなみに、Soundcore Liberty 4 Proのキレ感は少し弱いのかなという気がしていて、JPOP系を聴いていると丸い音色という印象をもちました。
ちょっと悪い言い方をすると、万人受けする音色ですね。
ヘッドホンと比べるのもアンフェアな気がしますが、同社のQ45で感じた音楽を奏でる感覚はSoundcore Liberty 4 Proにはありません。
工業製品だ、と思ってしまう無機質感をどこかに感じてしまうんですが、総じて音はキレイなんですよ。
上手く言葉に表現できませんが、ハイレゾも聴けて、AACでも音の分離感も良くて、ノイキャンも同価格帯の比ではない強力なノイキャンを搭載していると言えば、コスパの良さが伝わるのではないでしょうか。
Anker Soundcore Liberty 4 Proのハイレゾ音質
Soundcore Liberty 4 Proのハイレゾ音質は、元のAACコーデックがキレイなこともあって、劇的に変化するほどの音色ではありませんでした。
若干、音の粒立ちが鮮明になり、高音のクリアさと低音のアタック感が増した程度でしょうか。
ここは少々期待外れ感がありますね。
よりダイナミックなハイレゾであれば、1万円前後のイヤホンでも鳴らせますし、Soundcore Liberty 4 Proはの対応コーデックは、LDAC以外には、SBC、AACにしか対応していないので、iPhoneユーザー向けな気がします。
ちなみに、Soundcore Liberty 4 Proの高音が綺麗だなと感じた理由は、おそらく搭載ドライバーにあります。
Soundcore Liberty 4 Proには、10.5mm低音域用ドライバー、4.6mmの中高音域用ドライバーの2基を搭載しています。
これをAnkerはA.C.A.A 4.0と呼んでいます。
そのため、Soundcore Liberty 4 Proの音質は基本的には綺麗なんです。
元も子もないことを言うと、デュアルドライバー搭載タイプは低音用ドライバーと中高音用ドライバーの二種類を搭載しているので、低音を鳴らしつつ、高音もしっかり鳴らすことができます。
その分、原価がかかっているので、少し割高になってしまうんです。
ですが、音質面でいうと、シングルドライバー搭載モデルよりも圧倒的に繊細で綺麗な音質を出してくれるイヤホンが多いです。
Soundcore Liberty 4 Proもそのうちの一つということですね。
Anker Soundcore Liberty 4 Proの3Dオーディオ
Soundcore Liberty 4 Proには3Dオーディオを搭載しています。
同じ3Dオーディオでも、同時期に発売されたヘッドホン、Soundcore Space One Proの3Dオーディオは申し訳ないのですが、聴いているのが辛くなる音質でした。
そのため、Soundcore Liberty 4 Proの3Dオーディオは期待せずに聴きましたが、これが全然違う音質なんです。
3D感は緩やかながら、変に歪んだ音にならず、ちゃんと音楽になっている点は高評価ですね。
Soundcore Liberty 4 Proの搭載ドライバーのおかげもあって、高音域の抜け感も良く、聴いていて楽しくなる音質を持っていました。
なぜSoundcore Space One Proはあんなダーキーな3Dオーディオになったのか。
そのまま発売に至ったのか謎です。
全く別会社のものと思ってしまうほど、Soundcore Liberty 4 Proの3Dオーディオは立体感や音の滑らかさ、繊細なディティールを感じてしまうほどきれいな音質でした。
Anker Soundcore Liberty 4 Proのノイキャン性能
Soundcore Liberty 4 Proのノイキャン性能はかなり強力です。
AirPods Pro 2やソニーのハイエンド機、WF-1000XM5と比較すると、気持ちほんの弱いように感じますが、ほぼ同レベルと言っても良いでしょう。
ユーチューブをかけながらノイキャンを効かせると、かなり遠くで声が小さく囁いている程度まで減殺されます。
Soundcore Liberty 4 Proは、カナル型のスティック形状ですが、人によっては若干フィッティングが合わない可能性があります。
私はノイキャンが使える程度にフィットはしているんですが、運動には向かないフィット感でした。
ノイキャンはこのフィット感が上がらないと使い物にならないんですよね。
そこがちょっとネックかなと思います。
ただ、カナル型イヤホンの多くはフィットしやすい形状をしているので、あまり心配しなくても良いとは思いますが。
ノイキャン重視であれば、先ほども出てきたEdifier Neobuds Pro2のほうが上です。
Edifier Neobuds Pro2に関してはホワイトノイズが少し走ってしまいますが、格が違うといえるほどにノイキャンが強いのが特徴です。
とはいえ、Soundcore Liberty 4 Proのノイキャンも、各社のハイエンド機に匹敵するレベルなので、ノイキャン目当てに買うのもありな一機です。
Soundcore Liberty 4 Proのノイキャンは外音取込機能をレベル1として、レベルをあげるごとに、ノイキャンモードに切り替わっていきます。
レベル10がマックスのノイキャンモードなんですが、ノイキャン強度をマックスにすると若干のホワイトノイズが聞こえてくるので、この点のみご注意ください。
それでも、Soundcore Liberty 4 Proには、Ankerの最新技術を惜しみなく投入しており、ウルトラノイズキャンセリング3.5が搭載されています。
3.0はどこへいった、という感じもしますが、Soundcore Liberty 4 Proの場合、1分間に180回のノイズ検知を行いノイズを常に除去し続けてくれます。
Soundcore Liberty 4 Proには飛行機専用モードがある?
実は、Soundcore Liberty 4 Proには飛行機専用モードがあります。
Soundcore Liberty 4 Proには、気圧センサーが完備されていて、飛行機の中は、約1.8倍ノイキャン効果がアップするようになっているんです。
このモードをオンにするには、アプリか、ケースから飛行機モードをオンにしてください。
長時間フライトのお供にも最適なイヤホンといえるでしょう。
Anker Soundcore Liberty 4 Proの外音取込機能
Soundcore Liberty 4 Proの外音取込機能は実用的ではあるものの、音の再現性が若干不自然になっています。
会話をする分には問題ありません。
むしろ、マイク感度は強い方です。
他方で、空調音もしっかり拾ってくれる外音取込感度なんですが、通常のブーンという音に加えて、小さな音も拾ってしまいます。
とはいえ、会話をするのであれば、このクラスの外音取込効果がないと意味がありません。
外音取込機能は最低5段階調節が可能で、これはノイキャンも同様です。
最大10時間のバッテリーもちで快適移動ライフ
Soundcore Liberty 4 Proは、最大10時間もつ超ロングバッテリーを搭載しています。
イヤホンの大きさ自体はAirPods Pro 2と大差ないのにも関わらずです。
AirPods Pro 2の通常再生時の最大バッテリーは最大6時間とされているので、約倍のバッテリーもちとなります。
ケース側のバッテリーが40時間あるので、合計で50時間の再生時間をもっており、これはヘッドホンに匹敵するバッテリー容量とも言えます。
これだけあれば、東京から博多の新幹線を往復できるかもしれませんね。
さらに5分で4時間の充電ができる急速充電にも対応している点は見逃せません。
感度良好なマイクで通話もオンライン会議も快適
Soundcore Liberty 4 Proのマイク感度は非常に高く、快適な通話が可能です。
Soundcore Liberty 4 Proには6つのマイクが搭載されていて、AIノイズリダクションによるノイズ除去も完璧でした。
マイクの集音性はヘッドホンにも負けず劣らずの秀逸さで、音楽兼会議用に一つは持っておいて良いイヤホンといえます。
Liberty 4 Proのケースギミックが面白い
Soundcore Liberty 4 Proのケースはタッチセンサーで簡易操作ができる仕組みになっています。
イメージとしては、JBLのJBL TOUR PROシリーズに搭載されているディスプレイと似たイメージで大丈夫です。
Soundcore Liberty 4 Proのケースからも外音取込機能やノイキャンレベルのコントロールが可能になっています。
個人的には、JBLもそうですが、ケースは普段、カバンにしまっていることから、ケースから操作するより、やはりスマホアプリから操作してしまうことの方が多いんです。
そう考えると、ケースギミックは面白いものの、ここにはあまり予算をかけないでほしいなというのが本音です。
装着検出機能に対応でバッテリーセーブ可能
同時期に発売された、Soundcore Space One Proには装着検出機能はありませんでしたが、Soundcore Liberty 4 Proには装着検出機能がついています。
耳から外すと音楽がとまるので、バッテリーの無駄遣いをなくすことができ、バッテリーをセーブできます。
IP55の防水性能で運動もOK
Soundcore Liberty 4 ProはIP55防塵防水規格のため、スポーツにも使えます。
IP55と気密性にも力を入れている点は評価すべきポイントだと思います。
ただ、フィッティングの関係で運動中に外れる可能性があるので、個人的には運動用にはイヤーフック形状のイヤホンを選んだ方が良いと思います。
Anker Soundcore Liberty 4 Proの口コミ・評判をレビュー♪
それでは、Soundcore Liberty 4 Proの口コミ、評判を見ていきましょう。
ノイキャンの機能に驚きました!
2万円前後のイヤホンでここまであれば十分だと思います。
評価の低い方もいらっしゃいますが、お金を出せばクオリティのイヤホンなんてたくさんあるのでここでマイナスの事を書く必要はないかと思います。
引用元:Amazon”Anker Soundcore Liberty 4 Pro”レビューより
低評価を付ける理由も色々あると思いますが、思っていたのと違ったという点や、そもそも、的外れな評価もあります。
こちらのレビュアーさんがおっしゃる通り、純粋に2万円で買えるイヤホンとして十分な性能があるのかという観点から言えば、十分星5をつけてよいでしょう。
結局、何を求めているのかという違いに他なりません。
Pro3も良かったが外に大きく出っ張るのと特に右側のバッテリーが切れやすい、タッチ操作に反応しない、音量がやや小さい、ケースへキチンとハマってる感じが薄い等の不満はあった
これら全てが解消されておりケースの出来も遥かに良くなっている
一回り大きくなったが箱型に近くなっており収納スペース的には変わらない
音質は評判の良い立体音響、耳診断など色々試したが結局自分の好みで作ったEQが1番良かった。Pro3でもカスタムEQだったが求める音質にする為にはマックス近くにバーを設定していたのがPro4ではマックスの半分で同じくらいの音圧で限界値がかなり上がっているのを感じた
不満は今の所、外音取り込みがなんとなく不自然に聞こえる、イヤーピースがペラペラなとこくらい この価格帯では完璧です
⚠︎イヤーピースは良い物を別途購入した方が良い
良く使う操作の曲早送りがデフォルトでは2クリックだがアプリで1クリックやフリックに変えると操作性が格段に良くなります
引用元:Amazon”Anker Soundcore Liberty 4 Pro”レビューより
今回は、レビュー内では取り上げませんでしたが、Soundcore Liberty 4 ProもHeardIDを搭載しているので、聴力テストから自動的に自分好みの音質調整ができます。
もちろん、手動でカスタムイコライザーを作成することもできますよ。
【実機】Anker Soundcore Liberty 4 Proレビューと評判♪音質良し!ノイキャン強力、芸達者なミドルクラスイヤホンまとめ
今回は、Soundcore Liberty 4 Proを実機レビューしました。
細かい不満点はあるものの、実使用には全く問題のない、むしろ高性能なコスパ型イヤホンでした。
やっぱりAnkerのイヤホンやヘッドホンは性能に対して価格が良い意味で釣り合ってませんね。
お値段以上という言葉がお似合いです。
Soundcore Liberty 4 Proの音質は価格相当だとして、ノイキャンのクラスは価格以上のものを感じました。
外音取込機能だけはちょっともったいないので、今後の改善、改良に期待しています。
Soundcore Liberty 4 Proは、特にノイキャンの精度を求めている方にお勧めしたくなるイヤホンでした。