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【実機】Anker Soundcore Space One Proレビューと評判♪価格は高いが、見合った音質と強力なノイキャンをミドルクラスで買える一機

Anker Soundcore Space One Proを購入したので実機レビューします。

Soundcore Space One ProはSpace Oneの上位機種として登場しましたが、想定より販売価格が高く、敷居が高く感じられた方も多いでしょう。

価格に見合う音質や性能があるのか気になると思いますが、同じく同社のSpace Q45と比較すると、より攻めたアタック感もあるヘッドホンに成長していました。

また、Q45にはなかったAIノイズリダクション機能が追加され、通話性能が大幅に引き上げられています。

Q45に足りない部分が追加されたものの、価格対比で見るとちょっと難しい位置づけという印象を拭えません。

とはいえ、良いヘッドホンであることに間違いはありません。


目次

【実機】Anker Soundcore Space One Proを開封

まずは、Soundcore Space One Proを開封していきましょう。

こちらが、Anker Soundcore Space One Proのパッケージです。

Anker Soundcore Space One Proのパッケージは取説も兼ねたパッケージデザインをしていました。

Anker Soundcore Space One Proの梱包はかなり気を使っている印象です。

Anker Soundcore Space One Proのハウジング部分のフレームには保護フィルムが貼られている程なんです。

他方で、Anker Soundcore Space One Proは約27,000円するお高めのミドルクラスヘッドホンにもかかわらず、ソフトケースしか同梱されていません。

この点は、やはりハードケースを付属させてほしかったなと思いました。

必要な方は別途ハードケースを用意しましょう。

こちらが、Anker Soundcore Space One Proヘッドホン本体です。

個人的に、今回のAnker Soundcore Space One Proのデザインは好みです。

Anker Soundcore Space One Proのボタン配置がこちら。

Anker Soundcore Space One Proのイヤーパッドも最高にもっちもちです。

ヘッド部分もしっかりもちもちでした。

Anker Soundcore Space One Proは折り畳み式になっているので、折り畳み可能です。

かなりコンパクトになりますよ。

Anker Soundcore Space One ProとSpace Oneの形状を比較してみました。

Space Oneの方が広がっている印象です。

Anker Soundcore Space One ProとSpace Oneとでは、折り畳み時のサイズ感も違います。

装着時のヘッドホン形状は一緒なんですよね。

Anker Soundcore Space One Proをレビュー♪

それでは、Soundcore Space One Proの音質や性能をレビューしていきます。

Anker Soundcore Space One Proの通常音質

Soundcore Space One Proの音質はQ45の音色を引き継ぎつつ、アタック感が増したように感じられました。

Soundcore Space One Proの対応コーデックは、SBC、AAC、LDACと、Q45と変わりありません。

Q45では40mm二層複合振動板が採用されていましたが、Soundcore Space One Proには、40mmのPEEK+PU複合振動版を搭載している点が異なります。

PEEK+PU複合振動版は三層複合振動板なので、シンプルに考えるとQ45の上位振動板を採用したイメージですね。

Q45の音色は少し甘いメロディを流してくれていたんですが、Soundcore Space One Proは少しパリッとした切れのある低音、聴いていて引き込まれる音質をしています。

とはいえ、音質は好みが強いのでなんとも言えない上、正直なところ、約15,000円で買えるQ45と約27,000円で買えるSoundcore Space One Proとでは、コスパはQ45の方が圧倒的に良いです。

ノイキャン性能の向上やAIノイズリダクション機能の搭載といった付加価値に魅力を感じるのであれば、Soundcore Space One Proを選ぶ意義がありますが、通話はあまりしないというのであれば、無理にSoundcore Space One Proを買う必要はなく、Q45で必要十分というのが、今回、Soundcore Space One ProをAACコーデックで聴いた率直な感想です。

⇒【実機】Anker Soundcore Space Q45レビューと評判♪音質も良く、ノイキャンも高性能なミドルエンドモデル

⇒【実機】Anker Soundcore Space Oneレビューと評判♪コスパを考えたらお音質もノイキャンも良く、バランスの良いミドルクラスヘッドホン

Anker Soundcore Space One Proのハイレゾ音質

次に、Soundcore Space One Proをハイレゾ音質で聴いてみました。

Soundcore Space One Proのハイレゾは、解像度は当然アップするのですが、アタック感が少し強まるように感じました。

攻めてくるような伴奏にボーカルの声がしっかりミックスされて耳に届くので、ハイレゾとして聴きごたえのある音色に強化されます。

やっぱりハイレゾはスゴイな、と思わせてくれる音色です。

AACではかなり埋もれていた木琴の音がハイレゾだと、しっかりポンポンなっているのを感じられる程に鮮明になります。

つまり、各音の分離感が明確に分かるんですね。

ここまでハイレゾでしっかり楽器の音が分かれるのは、Soundcore Space One Proのベースとなる造りがしっかりしているからです。

なので、Soundcore Space One Proでハイレゾを聴いていると壮大な演奏会を生で聴いているかのような錯覚に陥るほど、音色、降り注ぐような分離感、これらを味わえます。

Anker Soundcore Space One Proの立体音響

Soundcore Space One Proには、Dolby Audioモードが搭載されています。

音が立体的に聴こえる立体音響の一種ですね。

Soundcore Space One ProのDolby Audioモードは、低音が増強される結果、かなりモコモコな音質になってしまいます。

ノーマルな音質で聴いていた時は、低音にキレがあったのですが、Dolby Audioモードではモコっとしてボーカルの声もそこに埋もれてしまうので、なんだかもったいないなという印象。

ただ、解像度が上がったように感じられるのは立体音響の不思議なところです。

とはいえ、今回のDolby Audioモードはずっと聴いているのはちょっと厳しい音色になってしまったので、今後、より聴きごたえのある音色になるよう、調整を続けて欲しいと思います。

Anker Soundcore Space One Proのノイキャン性能

Soundcore Space One Proのノイキャン性能は高めです。

Soundcore Space One Proのノイキャンはウルトラノイズキャンセリング3.5へと進化している点でQ45とは異なります。

Q45とどっちがノイキャン精度が向上しているかといわれると、おそらく、Q45よりもノイキャンは強力になっています。

というのも、Q45の時点で室内利用には必要十分なノイキャン性能を誇っているのと、室内だと、Q45とSoundcore Space One Proとの差を図る物差しがないというのが正直なところ。

とはいえ、Soundcore Space One ProとソニーのフラグシップWH-1000XM5よりも本機の方が強いという意見もあるくらい強力です。

室外で使う際には重宝されるノイキャンといえるでしょう。

ノイキャン重視派の方にとっては5万円クラスのハイエンドクラスと同等のノイキャンヘッドホンが半額程度で買えるという意味では、コスパが良いですね。

主に室内利用を念頭に買われる方は、Q45のノイキャンで十分という印象は拭えませんでした。

Soundcore Space One Proは、ウルトラノイズキャンセリング3.5に進化していることから、音の歪みの低減が図られた可能性はあります。

Soundcore Space One Proでノイキャンをマックスにすると、あえて音漏れさせて流しているイヤホンの音は完全に消えます。

タイピング音に関しては、ちょっと聞こえてしまいますが、各社とも高周波帯域のノイズキャンセリング技術は未発達のようなので、この点はしょうがないですね。

また、Soundcore Space One Proには周囲の騒音に合わせてノイキャンレベルを自然に変えてくれるアクティブノイズキャンセリングモードも搭載しています。

価格しかりのノイキャン性能、モードを搭載していると言えるでしょう。

Anker Soundcore Space One Proの外音取込機能

Soundcore Space One Proの外音取込機能はちょっと機械的な処理感が出ているように感じました。

実用性という観点では必要なレベルにはあるのですが、ミドルクラスでも結構お高めなヘッドホンに位置づけられます。

Soundcore Space One Proの外音取込機能がいまいちなのは集音声ではなく、集音後、処理した音を自然に再生できるかという点です。

現状、ワンランク上、またはショップによっては同価格帯のソニーのヘッドホンの方が遥かに自然な音を拾って再生してくれていました。

その点は、高価なミドル価格帯で勝負をしているのであれば、もう少し頑張ってほしかった部分です。

Anker Soundcore Space One Proのバッテリーもち

Soundcore Space One Proのバッテリーは最大60時間もちます。

ノイキャンをオンにしている時はバッテリー消費が激しくなるので最大約40時間になってしまいます。

ヘッドホンとしては、60時間ももてば十分です。

音量を上げすぎるとバッテリーのヘリが早くなりますが、Soundcore Space One Proは特にフィット感が良いので、音を小さめにかけてもしっかり音楽を楽しめますよ。

Anker Soundcore Space One Proのフィット感

Soundcore Space One Proのフィット感は、側圧が少し強めに感じられます。

Soundcore Space One Proのハウジング部分が左右に少しずつ動かせる仕様になっているので、どんな頭の形にもフィットさせやすくなっているんです。

また、イヤーパッドがとてもモチモチしているのも特徴の一つです。

この、もちもちしたイヤーパッドのお陰で側圧が強めでも痛くならないのがポイントの一つなんですよ。

さらに、フィット感が高いということはノイズキャンセリング機能も高くなるということなんですね。

このフィット感は、ハイエンド機だと、Bose QuietComfort Ultra Headphonesに匹敵する、ちょうど良い側圧感で、とても気に入っているところです。

合わせて外音が入り込みづらいので、没入感も高まります。

ただし、室内利用と外での利用とでは、外音の減殺レベルが変わるだけで、物音、騒音を完全に消すことはできません。

対して、室内の場合、Soundcore Space One Proのノイキャン効果が高いこともあって、かなりの物音を消してくれます。

音楽をかけていても、かすかにキーボードのタイピング音が聞こえる程度にまでは、しっかり減殺してくれます。

部屋にこもって作業をしていて、妻が扉を開けて呼んでいるのに気が付けないくらい物音を減殺してくれるのは、各社のハイエンド機並みのノイキャン効果ゆえですね。

Anker Soundcore Space One Proの通話、マイク性能

Soundcore Space One Proの通話、マイク性能は価格負けしない、しっかりした集音性能を持っていました。

試しに通話をしてみましたが、音声の集音声は全く問題なし。

そして、Soundcore Space One ProにはAIノイズリダクションが搭載されたので、部屋の空調は全てカットしてくれていました。

さらに、BGM的に流れていた音楽もキレイに除去していたので、Soundcore Space One ProのAIノイズリダクション機能はかなりしっかりした機能であることが分かりました。

実用性という観点では、ハイエンド並みの性能を持っていると言っても良いかもしれません。

Anker Soundcore Space One ProのHeardID 2.0

Soundcore Space One ProにはHeardID 2.0というカスタマイズイコライザー機能がついています。

簡単な聴力テストをヘッドホン越しに行い、最適な音質に設定するというものです。

実際に行ったのがこちら。最初は簡単な聴力テストを行います。

二段階目は実際に音楽を聴きながらABテストを行います。

好みの音はどちらかをABテストで選びきると、最終的なイコライザー修正版の完成です。

が、しかし。

私にはこのHeardID 2.0機能の音質は合いませんでした。

他の方は、HeardID 2.0の音質がベストだったと書いている方もいらっしゃったので、人によりけりな機能です。

少しフォローすると、私はこのタイプのイコライザー機能で上手くいった試しがありません。

どちらかというと、ヘッドホンのデフォルト音質を楽しみたいタイプなので、個人的に、致し方ない部分でもあります。

もちろん、通常のカスタムイコライザー機能もありますよ。

Anker Soundcore Space One Proの口コミ・評判をレビュー♪

それでは、Soundcore Space One Proの口コミ、評判を見ていきましょう。

コンパクトに収納できるヘッドホンということで購入しました。
sonyのWH-1000xm5, Shure aonic 50 gen2との比較です

◇ノイズキャンセリングと外音取り込み◇
ノイズキャンセリングは非常に強力で、本機≧ xm5 >> 50gen2の印象です。
手持ちの中で最強のbose quiet comfort ultra earbudsといい勝負をしているのは予想外でした。
ノイズキャンセリングはアプリで5段階に調整でき、一番弱くすると50 gen 2の一番強いのと同程度の感じです。
外音取り込みは逆にちょっと苦手なところで、取り込み音声の自然さで比較すると50 gen2≧ xm5 > 本機の印象でした。

◇つけ心地◇
側圧の強さは50 gen2と同程度で、コンパクトに収納するためか頭頂部のクッションがやや薄いので、つけ心地の軽さは xm5 > 50 gen2 >本機の順になりますが、他の2機種が優秀すぎるだけで本機も十分つけ心地は良いです

◇音質◇
音質は全然期待していなかったのですが、予想以上に良いです。
特にスマホのアプリを使用したHearIDサウンドがとても良く、まず聴力検査で周波数ごとの出力のバランスをとってから、好みの音を選択していくことで自動的にイコライザ設定が終了します。
この音がかなり良くて、50gen2と比べると中高域の解像感は及ばないものの、xm5とはわりといい勝負はできているものと思います。xm5と比較すると低音がやや弱く、音全体の厚みが少ない印象でした。

◇ほか良かった点◇
マルチポイントにはしっかりと対応しています
ヘッドホンには珍しくサイドトーン機能に対応していて、通話などするとき自分の声が聞こえるので話しやすくなります
コンパクトに小さく収納できるのは持ち運びの際に非常に便利です

◇今ひとつな点◇
装着センサーはないので、ヘッドホンを外しても音楽は止まりません
起動音やノイズキャンセリング切り替えの通知音の音量が大きくやや耳に痛いです。設定で通知音量の調整ができるようになると助かります

◇まとめ◇
ankerのヘッドホンにしては高額ですが、ノイズキャンセリングは強力で音質もしっかりしている良いヘッドホンです。空間オーディオのような飛び道具は弱いですが、コンパクトに持ち運んで外で音楽を聞くような用途には適していると思います。
引用元:Amazon”Anker Soundcore Space One Pro”レビューより

こちらのレビュアーさんが詳しく解説してくれていますが、ノイキャン性能の高さには感動を覚えます。

Anker Soundcore Space One Proのデメリット

Anker Soundcore Space One Proのデメリットがこちら。

・価格が高め
約27,000円と、Q45(約15,000円)と比べるとコスパの面で優位性が薄い。

・外音取込機能の精度が微妙
ノイズキャンセリングは強力だが、外音取込の音が機械的で不自然に感じる。

・ソフトケースのみ付属
高価格帯にもかかわらず、ハードケースが付属していない点はマイナス。

・通知音や起動音の音量が大きい
設定で調整できないため、耳が痛いと感じることがある。

・装着センサーが非搭載
ヘッドホンを外しても自動で音楽が停止しないため、利便性が少し低い。

Anker Soundcore Space One Proのメリット

Anker Soundcore Space One Proのメリットがこちらです。

・音質の向上
PEEK+PU複合振動板を採用し、Q45よりもアタック感が強く、解像度の高い音質を実現。

・ノイズキャンセリングの強化
ウルトラノイズキャンセリング3.5搭載で、Q45よりもさらに強力なノイズカットを実現。

・通話品質の向上
AIノイズリダクション機能を新搭載し、空調音やBGMをしっかり除去。

・快適なフィット感
側圧は強めだが、もちもちのイヤーパッドとヘッド部分のクッションで快適な装着感。

・コンパクトな折りたたみ設計
折りたたみ式で持ち運びしやすく、収納時も省スペース。

【実機】Anker Soundcore Space One Proレビューと評判♪価格は高いが、見合った音質と強力なノイキャンをミドルクラスで買える一機まとめ

今回はSoundcore Space One Proを実機レビューしました。

販売価格は強気設定ですが、それに見合った性能、特に、ノイキャンの性能には目を見張るものがあります。

音質も良く、ハイレゾにすると粒立ちが際立っているのも魅力的でした。

値崩れさせないようにしている気配を感じるので、もしセール時などで安くなっていたら買い時でしょう。

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